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それは突然

この頃なにかと情けない。思いもかけないことがあるのが世の中です。我々は一瞬の未来を予測できない。慣性と惰性とを適当に予測しているだけです。そして思いがけないことはそれを突然割り込むようにやってくる。


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段ボールにガッシュ

そして私も、ある日突然の現代アート。これがアートと呼べるものならば。わー凄い言い方です。それじゃまるでヒトラーの絵を貶しているようじゃないですか。安全パイは遠慮なく貶される。

しかし私は、彼の絵をぼんやり観てしまうものがある。あの時代には普通に誰もが描いた、才能の大方をそぎ落としたような活気のない建築画。いくつも並んだ同じような窓や彫刻を飽きもせず丹念に描ける性格。それを思っただけで疲れる。私にはとても無理です。




いえいえ、貶しているのではありません。私は他人の絵を貶しません。例えそれがどんな人の絵であっても。どころか、世間で芸術でございをやっている多くの方の絵よりもむしろ眺めてしまうものがあります。というのも私は、古代文明や遺跡の想像図やスケッチを眺めるのが妙に好きで、もしかしたら彼も、そちらの方への可能性はなかったのでしょうか。開花--という程でないにしても、圧倒的多数は平凡以下で終わるのです。私が今も描いている、これ自体がそうですから。

更に私は、過去はかなり細密に走ったことがあります。メカを描いたりしていましたから。例えば戦車にはいくつもの転輪がくっ付いています。あれなんか二つも描いたらもううんざりです。途中で気づいたのです。精巧なスケッチは私には描けない。ピストルで脅かされでもすれば描けるでしょうが、でもなければ無理。

いつか私は、まったく描画の意図を感じないような絵に傾き始めました。これなら同じものを複数も描く必要はありません。できたとしてもそれは偶然。そして情けないことに、意図して描いたものよりも断然そちらの方が自分でも面白く感じるのです。まことに情けないことであります。

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もう1年以上前、公園で転倒したことを書きました。ああいうことはもう二度はないだろうと思っていました。しかし再び、思いもかけないところで転倒してしまいました。某街の公園のトイレの横。またしても公園。しかもトイレ。ああ、なんという人生でしょうか。

ちょっとしたけじめがついて、軽く一杯やった後、その公園のトイレで用を足そうと思ったのです。一旦出しちゃえばまた入るってものですよ。いつものパターンです。しかしながらその公園、夜になると何故か明かりが灯らないのです。不思議なことに夕方だけ灯る。なので真っ暗。周辺の建物の灯りでどうにか用を足すような状態です。女子の方は知りませんよ。

そこでなにに躓いたのか、ものの見事にボッテーン!前回の転倒よりも激しい。膝を激しく打ち付けてズボンが破れ、左眼付近の頬骨と上顎を強打して今も腫れあがっています。二秒程かな、意識が飛んで、寝返り打ってボーッとして、どうにか起き上がってすっ飛んだメガネを探して、フレームとレンズの淵が欠けているのを発見して落胆。またメガネを買うのか。ズボンなんぞはカインズの1900円。でもメガネは痛い。

それでも馴染みの居酒屋に辿り着いて、濡れティッシュを幾つも出してもらって洗って、幸いマスクを今もしているのでマスクを深々とかけて帰宅しました。

出血は止まりましたが汁がなかなか止まらないのですよね。手術した右側でなくてよかったけど、それにしても、若い頃なら咄嗟に手が出て顔面は防ぐと思うのですが、それだけ反射神経が衰えているのですね。

二軒隣りのオッサンが飲んで帰る途中で転んでデコを強打して道で転がってたという話を聞いたばかりで、ああ、あのオッサンは三つ年上だしなと思ったりしていましたが、似たようなものです。

まだ外を歩くのはみっともないので、ちょっと落ち着いたら、一体何に躓いたのか調べに行こうと思っています。絶対に犯人を突き止めますからね。


by yumewomitamae | 2025-07-02 19:29 | アート | Comments(0)