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池や沼が好きだった子供の頃

小学校の低学年のころは付近の池や沼っぽいところでザリガニ釣りに夢中でして、家の近くが蓮池だったので遊び場所には事欠きませんでした。 後で知ったのですが、その辺りは蓮池が多いのが特徴だったそうで、前の記事で述べたゴミ山の向こうは蓮池だらけでした。小学校時代はゴミ山近くからは転居していたのですが大体は近い所に居ました。


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隠された沼

学校から帰ったらカバン掘り投げて外へ駆け出すのでした。知らない場所も結構あって、大体はひとりだったのですが、時には友達と遠出をするのが楽しみでした。ちょっとした茂みもあって、隠されたような池や沼を発見すると自分だけの秘密にしていました。




しかしザリガニが連れたところで家には持って帰れない。叱られましたし、池の方へは行くなと言われていたのでバレるようなものでした。なので、その後は周辺をとにかく探検するのです。ムロタニツネゾウさんの漫画なんかを思い出します。知っている人って居るかなあ…。こんな絵を描いているとついそんな時代を思い出しますが、今に至るも水辺の雰囲気が大好きです。

隠された沼--などと言っても、実際は池の端っこの、ちょっとこんもりした入り江みたいなところで、でも子供にはちょっとしたジャングルで、初めての場所はとてもスリリングでした。小さな探検冒険ができた時代でした。

樹木の重なりは、おそらく風景画を描く人にとってはかなり厄介な対象物だと思われます。細かい無数の重なりを細大漏らさず描き写したとしても、実のところ結果は大抵退屈です。従ってそれをどう解釈して表現するかが問題になるのですが、そこで面白いことを思い出します。適当な動画を探せないのが残念ですが、キングコングという映画、多分誰でも知っているでしょうが、そのオリジナル。1933年製作のモノクロ映画。あの映画で表現されていたジャングルの映像。あれは精々三つか四つの明暗に分けてフィルムを重ねて演出したものだと思いますが、それがなかなか私にはしっくり来たものでした。見ようによっては、実物を撮影したものより絵画的でした。あの辺にヒントがあるなと思うのです。

私も色々とやっているのですが、事物は全て陰影と色彩で脳に伝えられていますが、ここでは単純化するために陰影だけを考えてみると、案外明暗のトーン(階調)は単純で、精々三つ、多い人で五つ、この辺は人によって違うのですが、なるべくは細かく分けないように取り組んでみる。この練習をすれば良いのではないかと思います。

美術を教えている人のなかにはこれを写真のトーンの出方と揃えるように非常に細かく指導していることもあるようですが、私としては大雑把に単純化した方が良いように思えます。ハイライトと最暗部(つまり真っ黒)を除けば三段階で充分だと思います。つまり、明るい目の色と中間部と暗部です。

とはいえローマは一日にして成らず。重ねるにも素描力が付かないと団子になりますし、苦労は絶えません。しかしそれを越えていく喜びもあり、気が付けばということがあります。絵の上達進歩はいつの間にかの世界ですね。筆使いも先日とは全然違っていますが、どの方面にも面白さが隠れていると思います。
by yumewomitamae | 2024-10-16 08:20 | アート | Comments(0)